F.A. study20:熟成と混沌(第4節:セレッソ大阪×ジュビロ磐田)

何回も見てるけど、この番組は面白い。今回も面白かった。
ホントに長いけど全部上げます。



○3連勝 常勝の重責
[J監督]
スタートダッシュを意識していた。ジュビロは常に常勝チームでなくてはならない。タイトルは絶対取らないといけない。目標を明確に出しているので迷う事なくそれに向かって戦うのみ。


○3連敗 混沌の理由
[C監督]
私が監督になる前は3-5-2のシステムだった。中盤でボールを支配され、自分達がイニシアティブを握ることができなかった。その事でDFラインが下がってしまい、失点に繋がり敗戦を重ねていた。


■pre match
[J監督]
1997年からほとんど同じメンバーでやっている。選手達は成長を続けジュビロのサッカーは確立された。


○移変/福西の存在
[J監督]
福西は今のサッカー選手に必要なものをほとんど持っている。彼の持っているものを最大限に生かしたい。ずっと温めてきた構想を形にする時が来た。


○改変
[C監督]
世界で近代的なサッカーをしているチームはほとんどが4バック。4バックにした理由はスペースを有効的に使う事にある。その上でボールを速く回し速くフィニッシュに持っていく事。守備にまわった時、みんんなで効率的に守る事。そういった意識を選手間で共有できれば結果に繋がるだろう。
私が理想とするのはアーセナルのサッカーだ。ボールを奪ったら少ないパスと二列目三列目の選手が飛び出して相手ゴールに迫る。そしてボールを奪われたら素早く戻り全員で守る。私が想い描いているのはそういうサッカーだ。


○細心
[C監督]
これまでセットプレーでの失点が多かった。そこの確実に抑える事が大切。そしてお互いのスペースの使い方がゲームのポイントになる。


○肝要
[J監督]
守りでは前線の3人(森島、西澤、大久保)をしっかり押えるのが重要。攻撃ではボールを支配した中でどうやって崩すかがポイント。代表みたくボールだけ回してちゃダメだと思うんで。


■match day
Scene.1閃光
開幕ダッシュに成功したジュビロ。しかし王座奪還に向けて1つの課題を抱えていた。
・前半早々のシュートがクロスバーに当たったシーン。
[藤田]
ポストに当たったシュートの時は立ち上がりの入り方がまた失敗したかなみたいなそんな感じはあった(ジュビロは時間帯別失点で0〜14分が一番多い)。あれで逆に引き締められたのではないか。
[福西]
相手に勢いに乗られたかなと思ったがその時に1点取られてたら向こうに勢いに乗られたままこちらが逆に慌てていた。


立ち上がりをクロスバーに救われたジュビロ。流れはこれを機に変わった。
Scene.2不均衡
[C監督]
マークの受け渡しの部分で誰が誰を見るのか、相手にどれだけ速くプレスを掛けられるか、ボールサイドでしっかりボールを奪うこと。その全てに問題があり改善の必要があった。
[J監督]
セレッソは選手が慣れないポジションをやっていた。その事が原因で巧くポジショニングが取れていなかった。
[苔口]
コミュニケーションという部分でまだ全然足りていない部分があると思うし、とまどいがまだある。


中盤でボールを奪うポイントを限定できないのでDFラインのコントロールにもその影響が現れていた。
[布部]
相手がバックパスや横パスを出した時は出来るだけDFラインを上げるよう、よりコンパクトにするよう指示を出していた。
クサビが入った時にタメを作られたというのがあったので、あそこでもう少しDFラインが押し上げてくれていれば、僕もそこでベースバックしてサンドイッチみたいな感じでボールを奪える局面ができたと思う。
[J監督]
うちの方がボール支配率もあったんでなかなか出て行けないでしょう。逆になってもうちは行けないと思う。ラインを上げてできるだけコンパクトにというのは基本。それができれば何も言う事はない。


・前半15分 名波のFK
[布部]
セットプレーでやられているのが多いので絶対にやらせないという気持ちで臨まないとダメだと思う。やっぱりセットプレーを気をつけるためにも無駄なファウルをしない事が大切。


そして過ちは繰り返された。
・前半23分 グラウのゴール


Scene.3守則
セットプレーからの2失点で監督はシステムの変更を指示。
布部をワンボランチ、右に苔口、左に徳重、トップ下に森島。久藤が4バックの右に入った。
[C監督]
苔口を生かしたサイド攻撃が狙いだった。リスクを冒して攻撃しようと思った。


攻撃のリズムを掴み始め、西澤をターゲットに中央からも崩しにかかった。
[J監督]
西澤がクサビに戻る位置がポイントだった。ボランチまで戻ればついていくことはない。中間くらいなら田中誠がクサビに対して激しくプレスを掛ける。その時両サイドが中に絞るというのがうちの基本的な考え。
[田中]
人数が足りている時、1人がプレスに行くのは約束事だった。後ろの選手がカバーしてくれるので思い切り出れるのもある。


攻撃にリズムが生まれない理由は他にもあった。
[徳重]
ボールを回している時ミスでボールを奪われる事が多かった。3人目の動き出しが出来なかった。
[布部]
選手の連動性が機能していなかった。(ボールは動くが選手が動かない、またその逆もあった)


・ハーフタイム
[C監督]
攻撃時にも守備を意識しよう。
もっとプレスをしっかり掛けよう。
[J監督]
バランスを保ち両サイドから攻撃していこう。
中盤で確実にボールを繋ごう。


Scene.4模索
後半開始から、この試合2度目のシステム変更を行った。
[C監督]
苔口のポジションを1つ上げて、DFラインを3バックに変更した。攻撃の枚数を1枚増やす事と、苔口、徳重両サイドの突破を期待した。
[苔口]
得点を狙って、点にとにかく絡んで行けという事でどんどん攻撃参加して行けと言われた。リスクを負っても行けと言われたのでどんどん行こうと思った。
[布部]
3バックにしたことによって選手の役割がはっきりした。相手のシステムとマッチアップしたので、それが上手く機能したのでは。
[藤田]
セレッソがフォーメーションを変えてそれに対して受けて立ってしまった。


攻撃の人数を増やしたセレッソは大久保と森島が流動的にポジションを変えてチャンスを作った。
[布部]
ヨシトはキープあるんで時間を作れるというので、両サイドの徳重、苔口のスピードがより生きたシーンが結構あった。
[鈴木]
そうなる前にマークの受け渡し、ボランチと後ろの3人でのマークの受け渡しに微妙なギャップが出たんで多少受身になってしまった。大久保に攻撃の起点を作られていた。
[藤田]
彼は前にいてDFライン、最終ラインを突破してプレーをするというプレーに怖さを感じる。上がってきた時に関してはあまり怖くはない。大久保はゴール前でプレーした方が脅威になる。


Scene.5時局
後半ジュビロの攻撃は勢いを失っていた。
[福西]
後半の頭からみんな重くて動きが足りない分相手に勢いに乗せさせた。全体の運動量が低下した分前線でキープできずDFラインを押し上げることができなかった。


・後半12分 中山out/前田in
[J監督]
ハードな日程もあるし2点取ってて。中山は裏への狙いがうごいがクサビを受けるなら前田のほうがちょっと上。裏よりちょっと時間を作りたいという2つの狙いがあった。


・後半20分 久藤out/濱田in、布部out/下村in
[C監督]
濱田のパスから有効な攻撃が生まれることを期待して投入した。
[藤田]
ボランチのところでボールが納まるようになってそこを起点にパスを繋いで攻撃をしてきた時にジュビロはゲームをかなり支配されて、そこからリアクションサッカーになってしまった。
[森島]
ボールが入った時に周りが自然と動き出すという形がはっきりしていた。連動してみんなが上手く動けた。


・後半27分 名波out/河村in
ゲームの流れがセレッソに傾き始めるとジュビロは4バックに変更。
[J監督]
西が結構ひっぱられて攻撃もなかなかできなかったので、守備の3バックも負担が大きいということで4枚にすれば横の移動距離を短くすることでスペースを埋めるような形にしたかった。


一瞬の隙が生まれたのはその直後
・後半27分 大久保ゴール
[J監督]
別に4バックにしたからということではなくたまたまそうした途端にそうなった。DFを1枚増やしたことで安心感が生まれたのかもしれない。
[鈴木]
ちょっとした僕と田中選手のコミュニケーションの行き違い。明らかに僕ら2人のミスによる失点。


セレッソの得点後試合は徐々にこう着状態へ。
[藤田]
チャンスがあれば追加点を取ってより決定的なものにしたいというのがあったがなんとなくみんなが足が止まった中で1点差で逃げ切りたい雰囲気があった。
[徳重]
相手が結構引いていたので、どうしても長いボール、単純なクロスしかなくなってきた。

・試合終了
[森島]
後半のプレーを今後も続けることができれば、これから良いゲームができると思う。


■post-match
[J監督]
勝ち点3を取れたことが1番の収穫。ジュビロのサッカーもなかなかできなかった。セレッソさんも2点取られて後半に攻撃的にきたんでああいう展開はある程度予想していた。それにしてもコンディションがよくなかったせいもあるが、うち本来のサッカーができていなかった。その中でもしっかり結果を出したというのは非常に大事なこと。選手は良く集中した。
[C監督]
今日は選手は本当に全力を尽くしたと言ってもいいと思います。ファンのみなさんにも最後まで応援してくれて、心温まる応援で非常に私は嬉しく思います。選手のみんなにもご苦労様と言ってやりたいと思います。
選手みんなにも言ったんですが我々は段階を踏んで、確実に1段1段上ってきている。私達にこれから大事なのは練習で全力を尽くす以外にないということです。


[田中]
アジア大会とかけもちでやってるんで疲れは多少ある。でも勝って明日がオフでいい気持ちで休めるのは次がいい感じで臨める。苦しいけど勝てたのは大きい。


セレッソの選手は、大久保は記者に追っかけられるところ(7人ついてた)が映っただけでコメントはなし